転校・転入後に授業についていけないときの勉強の遅れの取り戻し方

監修久松 賢三ウェルズ家庭教師センター センター長プロフィール
最終更新: 2026-09-28

転校・転入してから授業についていけないと感じても、これまでの勉強を全部やり直す必要があるとは限りません。前の学校と新しい学校で単元を扱う順番が違うのか、すでに習った内容に理解の抜けがあるのかで、取り戻し方は変わります。

まずは今の授業で困っている箇所を特定し、必要な単元だけを補いましょう。中学生・高校生が学校の先生や家庭と相談しながら進める手順を整理します。

転校後に授業が分からなくなる理由を分けて考える

転校先の授業で分からない内容が出てきたら、最初に確かめたいのは前の学校でその単元を習ったかどうかです。同じ学年でも学校によって単元を扱う順番や進み方が異なることがあります。まだ習っていない内容なら、その単元の導入から学びます。

習った覚えはあるのに問題が解けない場合は、理解の抜けを探します。数学なら、今の問題に必要な計算や前の単元の考え方まで戻って確認します。教材や授業の進め方が変わったために、慣れるまで時間が必要な場合もあります。

「授業についていけない」と一括りにせず、未習の範囲、既習の範囲で分からない箇所、授業の進度を分けて見ましょう。

まず「未習」と「理解の抜け」を見分ける

前の学校で使った教科書・ノート・プリントと、新しい学校の教材を並べ、現在扱っている単元に印を付けます。資料が手元になければ、学校の先生に「今の授業の前提になる単元」を聞いてください。

確認できたこと次にすること
前の学校では未習必要な範囲と教材を先生に確認し、導入から学ぶ
習ったが解けない止まる問題を見て、前提の単元へ戻る
内容は分かるが授業が速い次の授業の用語と例題を先に見る

「数学が全部分からない」ではなく、「一次関数のグラフで式から点を取るところが分からない」のように書き出します。困る箇所が具体的だと、質問もしやすくなります。

海外から帰国して編入し、国語や数学は授業についていけているのに、英語だけ進み方に追いつけない、というご相談もあります。このように、同じ生徒さんでも教科によって状況は違います。まず遅れている教科を絞り、その原因が未習なのか理解の抜けなのかを切り分けてから手をつけましょう。

科目ごとに取り戻す順番を決める

すべての科目を同時に前学年からやり直すと、現在の授業の復習が後回しになります。次の授業や提出物、定期テストに直結する単元を選び、必要な前提だけを補います。

数学・理科は前提の単元をさかのぼる

数学は今の問題を一問ずつ見て、計算、式の扱い、図の読み取りなど、止まった箇所へ戻ります。理科も今の単元で使う用語や計算の考え方を先に確かめます。未習の範囲は、教科書の例題を自分で説明できるところまで確認します。

英語・国語・社会は今必要な範囲から補う

英語は単語・文法・文の読み方のどこで止まるかを分けます。国語や社会は授業で出てきた言葉を自分の言葉で説明できるか確かめます。前の学校の未習範囲を一度に埋めず、現在の授業で必要な内容を優先します。

個別相談|プロ家庭教師のウェルズ転校後の学習の抜けを、一緒に整理する
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新しい学校の授業と復習を並行する進め方

復習だけに時間を使うと、新しい学校の授業でも分からない箇所が増えます。今日の授業で分からなかったことを確認する時間と、その前提を補う時間を分けて確保しましょう。

  1. 授業後、分からなかった箇所を教科書のページや問題番号で記録する。
  2. その箇所が未習か、既習でも解けないのかを確かめる。
  3. 必要な例題を解き直し、次の授業で使う内容を先に見る。
  4. 自力で説明できない箇所は、先生への質問として残す。

同じ問題を長時間抱え込む必要はありません。どこまで自分でできたかを残せば、質問や次の復習につながります。学校の課題が多い日は範囲を絞ります。

学校や家庭教師に相談するときの伝え方

「前の学校ではまだ習っていません」「教科書のこの問題までは解けますが、次で止まります」と伝えると、先生も補う範囲を考えやすくなります。転入直後は教材、提出物、定期テストの範囲も確認してください。

保護者の方は点数だけで判断せず、未習の単元があるのか、授業の速さに慣れていないのかを一緒に整理するとよいでしょう。家庭で優先順位を決めにくいときは、学校の先生や個別指導の担当者に、前の学校で扱った範囲と今の困りごとを共有します。

家庭教師に相談する場合も、全科目を最初からやり直す前提にせず、今の授業に必要な単元、つまずいた問題、学校の予定を示します。

転校後の勉強は、抜けた単元から立て直す

転校・転入後の勉強の遅れは、学校ごとの学習順序の差と、すでに習った内容の理解不足を分けて考えます。今の授業で困る箇所を具体的にし、必要な範囲から補えば、不要なやり直しを減らせます。

手元の教科書やノートを照らし合わせ、まず一科目の一単元から始めてください。分からない場所を言葉にし、学校や家庭で共有することが、次の学習計画を立てる出発点になります。

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