定期テストの点数が伸びない中学生へ|家庭教師の関わり方と対策
定期テストに向けて勉強しているのに、点数が伸びない。学校のワークを終えても、同じところで間違える。こうした状態を、本人の努力不足だけで説明することはできません。
点数が伸びないときに必要なのは、問題量をむやみに増やすことではなく、どこで得点につながらなくなっているかを分けて考えることです。知識は覚えているのか、自分で解き始められるのか、時間内に進められるのか。原因によって、次に取り組む内容は変わります。
家庭教師の役割は、目の前の問題を解説するだけではありません。答案、学校の教科書やワーク、普段の学習の様子を見ながら、次の定期テストまでの学び方を本人と一緒に整えていきます。
目次
点数が伸びないときは、原因を分けて考える
同じ点数でも、つまずき方は一人ひとり異なります。英単語や理科の用語を思い出せない場合と、数学の公式は覚えていても問題に当てはめられない場合では、必要な学習は同じではありません。
まず見るべきなのは、勉強時間の長さよりも、失点が生まれた場所です。「苦手だから」「もっと勉強する」とまとめず、答案に残っている途中式、空欄、書き直し、時間切れになった問題まで確認します。
点数だけでは、次に直す場所が分からない
この記事では、答案の間違いを次の四つに分けて考えます。一つの問題に複数の原因が重なることもありますが、中心となる原因を見つけると、次の課題を具体的にできます。
| 見直す分類 | 答案に表れやすい様子 | 次の学習で行うこと |
|---|---|---|
| 知識の抜け | 用語・漢字・公式を思い出せない | 覚える範囲を絞り、短い確認を繰り返す |
| 理解のあいまいさ | 例題は追えても、形が変わると解けない | 理由を自分の言葉で説明し、基本問題で確かめる |
| 解き方・時間配分 | 途中で手順が止まる、最後まで終わらない | 解く順番と途中式を決め、時間を測って練習する |
| 見直しの不足 | 符号・単位・転記・読み取りで同じミスが出る | 自分のミスの型を残し、見直す場所を決める |
原因を分けると、「次は頑張る」という曖昧な目標が、「英語は単語の確認を毎日行う」「数学は途中式を省かない」「理科は用語だけでなく仕組みを説明する」といった行動に変わります。
答案と学校教材から、つまずきの場所を探す
正誤よりも、どこで手が止まったかを見る
答案を見るときは、正解か不正解かだけではなく、どこまでは自分で進められたかを確かめます。空欄でも、問題文の意味が分からなかったのか、公式を選べなかったのか、時間が足りなかったのかで対策は変わります。
家庭教師は、本人に解き方を再現してもらい、「最初に何を考えたか」「なぜこの式を使ったか」を確認します。言葉にしにくい場合は、実際に解く様子やノートの書き方から、迷っている場所を探します。
新しい教材を増やす前に、学校の教材を使い切る
中学生の定期テストでは、教科書、授業ノート、配布プリント、学校のワークが大切な手がかりになります。教材を次々に増やすより、学校で扱った内容を自分で説明できるか、ワークの間違いを解き直せるかを先に確認します。
学校の教材を中心にすると、授業で習っている内容と家庭学習がつながります。提出するために一度解いて終わるのではなく、間違えた問題へ戻る印をつけ、次に解く日まで決めておくと、復習が具体的になります。
テスト範囲を、毎日取り組める量に分ける
テスト範囲が出てから「全部やる」と考えると、何から始めるか迷いやすくなります。家庭教師はテスト日から逆算し、理解する日、覚える日、問題を解く日、解き直す日を分けて計画します。
理解・暗記・演習・解き直しの順番を決める
たとえば、公式の意味が分からないまま問題数だけを増やしても、形が変わると手が止まります。反対に、解説を読んで納得するだけでは、テストで自力で解けるかを確かめられません。
そこで、まず基本を理解し、必要なことを覚え、何も見ずに解き、間違いへ戻るという順番をつくります。教科ごとに必要な段階を見極め、今週やることを一日ごとの量まで小さくします。
できなかった日は、計画を直す材料にする
部活動や学校行事、体調によって、計画どおりに進まない日はあります。できなかったことを叱る材料にすると、予定を隠したり、課題に手をつけにくくなったりします。
大切なのは、量が多すぎたのか、開始時刻が合わなかったのか、内容が難しかったのかを確かめることです。家庭教師は進まなかった理由を見て、次の一週間で実行できる計画へ組み直します。
授業では、解き方と間違え方の両方を直す
考え方を本人の言葉で説明してもらう
説明を聞いて分かった状態と、テストで自分から使える状態には差があります。家庭教師は答えを示したあと、同じ考え方を本人の言葉で説明してもらいます。
説明の途中で言葉が止まれば、どこが曖昧なのかが分かります。「なぜその公式を使うのか」「問題文のどの条件を使ったのか」を言葉にすることで、分かったつもりを減らします。
必要なら、前の単元まで戻る
今の単元でつまずいていても、原因が以前に習った内容にあることがあります。方程式で計算が止まるなら正負の数や分数へ、英文で文の形が分からないなら主語と動詞の確認へ戻るように、必要な場所だけをたどります。
戻ることは遠回りではありません。今の問題に必要な基礎へ絞って確認することで、同じつまずきを繰り返しにくくします。
短い確認問題で、一人で解けるかを見る
解説の直後には、形を少し変えた短い問題を、何も見ずに解いてもらいます。途中で助けが必要なら、その場で理解の段階を調整できます。授業の終わりに「今日は何ができるようになったか」を確かめ、家庭学習へつなげます。
家庭学習が続く仕組みを、ご家庭と一緒につくる
次回までの課題を、迷わない形にする
「ワークを進める」だけでは、どこから始めてよいか迷います。ページ、問題番号、取り組む日、丸つけと解き直しの方法まで決めると、机に向かってからの迷いを減らせます。
課題の量は、本人の生活リズムと理解度に合わせます。最初から大量に出すのではなく、続けられる量で始め、取り組めた状態を確認しながら調整します。
親御さんが、教える役を抱え込まない
点数が伸びない時期は、ご家庭でも勉強の話が増えます。しかし、親御さんが毎日の学習管理や教科の説明まで背負うと、親子ともに疲れてしまいます。
ご家庭には、取り組む時間を確保すること、教材を準備できたかを確認すること、困っている様子を共有することをお願いし、専門的な説明や課題の調整は家庭教師が担います。役割を分けることで、親御さんは本人を支える立場に戻りやすくなります。
プロ家庭教師とセンター担当の二人体制で支える
ウェルズでは、専門的な科目指導をプロ家庭教師が担い、センター担当は本人のモチベーションや、親御さんの不安に寄り添います。授業の内容だけでなく、勉強へ向かいやすい環境を整えることも大切にしています。
課題が進まない、家庭で声をかけるとぶつかる、テストが近づくと不安が強くなる。こうした変化をセンター担当と共有し、必要に応じてプロ家庭教師の指導へつなぎます。本人とご家庭の両方を支えることで、学習を続ける土台を整えます。
テスト後の振り返りを、次の定期テストにつなげる
定期テストが返却されたら、点数だけを見て終わらせません。できなかった問題を、知識の抜け、理解のあいまいさ、時間配分、見直しの不足に分け、次の学習に生かします。
家庭教師は、今回の計画と実際の取り組み方も一緒に振り返ります。始める時期は合っていたか、学校のワークを解き直せたか、暗記に時間をかけすぎなかったかを確かめます。
- できるようになった単元は、できる状態を保つ復習方法を決める
- 同じミスが出た問題は、見直す手順を決める
- 時間が足りなかった教科は、解く順番を練習する
- 計画どおり進まなかった部分は、一日分の量を調整する
点数が伸びない理由は一つとは限りません。それでも、答案と普段の学習を丁寧に見れば、次に直す場所は具体的になります。家庭教師は、本人が自分で学習を進められるようになることを目指し、原因の整理から計画、授業、家庭学習、振り返りまでをつなぎます。

