高校生の定期テストの点数が伸びないとき|家庭教師に頼めること

監修久松 賢三ウェルズ家庭教師センター センター長プロフィール
最終更新: 2026-09-28

高校生の定期テストで点数が伸びないときは、勉強時間だけを増やす前に、学校の進度、科目ごとのつまずき、評価のされ方を分けて確認する必要があります。高校では科目が細かく分かれ、同じ学年でも学校や選択科目によって扱う範囲や深さが異なるためです。

家庭教師に頼めるのは、問題の解説だけではありません。答案や学校教材から失点の原因を探すこと、テスト日から逆算して学習を組み直すこと、評定を見据えた定期テスト対策と受験勉強の優先順位を整えることまで相談できます。

この記事では、中学生の五教科対策とは分けて、高校特有の評定、選択科目、学校別の進度、推薦と一般受験の両立に絞り、家庭教師へ何を頼めるのかを具体的に整理します。

高校の定期テストは、点数だけで判断しない

高校の成績を考えるとき、定期テストの点数は大切な材料の一つです。ただし、どの課題や活動が評価に含まれるか、定期テストがどの程度重視されるかは、学校や科目の方針によって異なります。まずはシラバスや評価方法の説明、通知表を確認し、何が見られているのかを整理します。

前回より点数が下がったからといって、すぐに理解が後退したとは限りません。問題の難しさが変わった、範囲が広くなった、記述が増えた、時間配分に失敗したなど、複数の理由が考えられます。平均点や順位が分かる場合も、それだけで結論を出さず、答案の中身まで見ます。

学校の評価方法と期限を一枚にまとめる

シラバスや科目ごとの説明を見ながら、定期テスト、レポート、授業内の課題など、評価に関わるものを一覧にします。そのうえで、内容の理解が足りない部分と、提出までの日程を整理する部分を分けます。

科目ごとに締め切りや準備の時期が異なる場合は、テスト日と提出日を同じ予定表へ置きます。期限から逆算して、どの日にどこまで進めるかを決めることで、テスト直前に学習と提出が重なる状態を減らします。

学校の進度と科目ごとに、伸びない原因を分ける

高校の定期テスト対策では、市販の問題集だけを見るのではなく、学校で実際に使っている教科書、問題集、配布プリント、授業ノート、テスト範囲表を確認します。同じ科目名でも、学校によって授業の順番や問題の深さが異なるためです。

家庭教師は答案を見ながら、知識の不足、前の単元の理解不足、応用問題へのつなぎ方、計算や記述の速度、見直し不足を切り分けます。「数学が苦手」「英語ができない」とまとめず、どの場面で手が止まったかまで具体化します。

答案や学習の様子考えられる原因家庭教師に頼めること
授業例題は分かるが、少し形が変わると止まる理解と自力演習の間に差がある考え方を言葉にし、類題で再現できるか確認する
英単語や用語は覚えたのに記述で点を落とす答えの条件や表現の整理が不足している採点された答案から、必要な要素と書き方を見直す
最後まで解き終わらない問題を選ぶ順番や時間配分が合っていない時間を測り、着手順と見直し時間を決めて練習する
特定の選択科目だけ学習が遅れる前提知識の抜けや優先順位の偏りがある必要な単元まで戻り、週の学習配分を組み直す

選択科目は、前提となる単元まで戻って確認する

数学、物理、化学などは、今の単元でつまずいていても、原因が以前の計算や基本概念にあることがあります。地歴公民や生物でも、用語を単独で覚えるだけでは、因果関係や資料問題に対応しにくいことがあります。

家庭教師は、今のテスト範囲を進めながら、解答に必要な前提だけを選んで戻ります。最初から全範囲をやり直すのではなく、目の前の問題へつながる基礎に絞ることで、定期テストまでの限られた時間を使いやすくします。

家庭教師に頼める四つのこと

一つ目は、学校教材に沿った優先順位づけ

まず頼めるのは、テスト範囲を「理解する」「覚える」「自力で解く」「解き直す」に分け、どこから着手するかを決めることです。学校教材の中でも、すでに解ける部分と、説明を受けてもまだ不安な部分を分けます。

二つ目は、授業の分からない部分を必要なところまで戻すこと

高校の授業は、前の内容を理解している前提で進むことがあります。今の問題を解説してもらうだけでなく、家庭教師と一緒に「どこまで戻れば自力で進められるか」を確かめられます。戻る範囲を絞れば、現在の授業とのつながりを保ちながら立て直せます。

三つ目は、部活動や学校行事を含めた日程の組み直し

計画は、空いている日だけで作っても続きません。帰宅時刻、部活動、行事、他教科の提出期限まで並べ、実際に机へ向かえる時間で組みます。進まなかった週は努力不足で終わらせず、課題量、難しさ、開始時刻のどこに無理があったかを見直します。

四つ目は、テスト後の答案分析と次回への修正

返却された答案は、次回の計画を作る材料です。家庭教師と、正解数だけでなく、空欄、途中式、記述の不足、時間切れ、同じ種類のミスまで整理します。今回の学習計画と結果をつなげることで、次のテストで変える行動が明確になります。

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評定・選択科目・受験勉強を一つの計画にする

高校生の定期テストは、その回の点数だけで終わりません。推薦を検討する場合は評定を意識する必要があり、一般受験を考える場合も、定期テストの学習と入試に必要な学力をどうつなぐかが大切です。

ここで起こりやすいのが、学校のテスト対策だけで時間が埋まり、受験勉強が止まることです。反対に、入試問題ばかりを進め、学校の提出や定期テストへの準備が後回しになることもあります。どちらか一方を常に優先するのではなく、時期と進路に応じて配分を変えます。

科目ごとに「学校」と「受験」の重なりを確認する

学校で扱う単元が入試にも必要なら、定期テスト対策を基礎固めとして使えます。一方、受験で使わない科目でも、評定や卒業に関わるなら放置はできません。家庭教師と相談しながら科目ごとの目的を分け、本人の希望も確認して、今月は何を守り、何を伸ばすのかを組み立てます。

選択科目を決めた後も、得意不得意だけで学習時間を配分しないことが大切です。授業の進度、次のテスト範囲、志望校で必要になる科目、現在の理解度を並べ、優先順位を定期的に見直します。

進路が未確定でも、選択肢を残す計画は立てられる

高校一年生や二年生では、推薦か一般受験か、どの学部を目指すかが決まっていないこともあります。その場合は、今すぐ方式を一つに絞るのではなく、学校の学習を整えながら、主要科目の基礎を残しておく計画を立てます。

家庭教師が進路を代わりに決めるのではありません。現在の成績、本人の希望、必要な科目を一緒に整理し、本人とご家庭が次に判断するための材料をそろえます。

家庭教師に頼めないことも先に確認する

評定・推薦・点数の保証は依頼できない

家庭教師は、本人に合う学習方法を考え、実行を支えることはできますが、次のテストの点数や評定、推薦の結果を保証することはできません。評定を決めるのは学校であり、評価方法も学校や科目によって異なります。

出題を当てることを目的にするのではなく、学校教材とこれまでの答案から、理解が必要な範囲と練習の優先順位を確かめます。結果だけを約束する家庭教師より、確認した資料と判断の理由を説明できるかを見ることが大切です。

提出物や進路の判断を代行させない

レポートや提出物は本人が取り組むものです。家庭教師には、内容の理解、進める順番、期限までの日程、見直し方を相談できますが、本人に代わって完成させてもらうものではありません。

科目選択や受験方式についても、家庭教師は必要な情報と学習上の選択肢を整理します。最終的には、本人の希望とご家庭の考え、学校からの説明を踏まえて決めます。

授業後に「一人でできること」を確認する

説明を聞いて分かっただけで終わらないよう、授業の最後に、本人が一人で解ける問題、次回までに取り組む範囲、分からないときの戻り先を確認します。家庭教師へ任せきりにせず、授業の外でも学習を進められる状態を目指します。

相談前に用意するとよいものと伝え方

家庭教師へ相談するときは、「点数を上げてほしい」だけでなく、学校で使っている資料と、本人が困っている場面を共有すると話が具体的になります。すべてがそろっていなくても、手元にあるものから始められます。

  • 直近の定期テストの問題、答案、模範解答
  • シラバス、評価方法の説明、テスト範囲表
  • 教科書、学校指定問題集、配布プリント、授業ノート
  • 通知表やこれまでの成績推移
  • 選択科目、志望学部、推薦と一般受験について現在考えていること
  • 部活動、学校行事、提出物を含む一週間の予定

依頼は「次のテストまでに何を変えるか」まで具体化する

初回の相談では、「答案から失点の原因を分けてほしい」「学校教材のどこを優先すべきか決めてほしい」「選択科目と他教科の学習時間を組み直してほしい」「推薦と一般受験を両立する計画を考えてほしい」と伝えると、必要な支援を整理しやすくなります。

家庭教師との相性を見るときは、説明の分かりやすさだけでなく、学校の進度を確認しているか、本人が一人で解ける状態まで見ているか、次回までの課題が具体的かも確認します。

高校生の定期テストの点数が伸びないとき、必要なのは一律の勉強法ではありません。学校と科目に合わせて原因を分け、評定、選択科目、受験までを一つの計画として整えることが大切です。家庭教師には、その整理と実行、振り返りまでを継続して頼めます。

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