私立中学受験と公立中高一貫校受験|家庭教師の選び方と塾との併用

監修久松 賢三ウェルズ家庭教師センター センター長プロフィール
最終更新: 2026-10-07

私立中学受験と公立中高一貫校受験では、志望先に合わせて見たい問題や学習の進め方が変わります。家庭教師を探す前に決めたいのは「塾だけでは埋まらない部分はどこか」です。教科の穴を埋めたいのか、考えを言葉にする練習をしたいのか。役割がはっきりすると、塾と併用する場合も、家庭教師を中心にする場合も選びやすくなります。

私立中学と公立中高一貫校で、対策の軸はどう変わる?

まず志望校の募集要項と過去の出題を並べ、何を解けるようにするかを確認します。私立中学では、受験する学校の教科・出題傾向に応じて、知識の定着と問題演習を組み立てます。公立中高一貫校では、適性検査型の問題を通して、資料の読み取りや考えを表す練習が必要になることがあります。選抜方法は学校ごとに確認します。

見たいこと私立中学受験公立中高一貫校受験
学習の起点志望校の教科・出題傾向志望校の選抜方法・出題形式
つまずきの見つけ方単元ごとの理解と解き直し資料の読み取り、考え方、説明の過程
家庭教師の役割苦手単元や志望校別の課題に絞る答えに至る筋道を言葉にする練習を支える

同じ「中学受験」でも、家庭教師に頼む内容を一つにまとめる必要はありません。両方を検討しているなら、それぞれの出題で共通する基礎と、別に練習する部分を分けて考えます。

家庭教師には何を任せる? 志望先別の役割

私立中学を目指す場合

塾で進んだ単元が定着していないなら、家庭教師との時間は授業の再現よりも、解けなかった問題の理由を確かめることに使います。「解説を聞けば分かるが、一人では解き始められない」なら、最初の一手を選ぶ練習から始めます。志望校の出題に近い問題へ進むのは、その土台を確認してからです。

公立中高一貫校を目指す場合

資料を読み、条件を整理し、自分の考えを伝える過程を一緒にたどります。解答の長さだけを見るのではなく、問題が尋ねていることに答えられているか、根拠を示せているかを確かめます。学校で習う内容の理解があいまいなら、その確認も並行します。

塾と家庭教師を併用するときの組み立て方

塾には一定の順序で学ぶ授業や演習の場があります。家庭教師は、その進度の中で本人が取りこぼした点を見つけ、理解の仕方に合わせて戻る役割を担えます。塾を続けるかどうかより先に、塾の教材・宿題・模試のどこで手が止まるかを確認します。

  • 塾の授業は理解できるが宿題が進まない:課題を増やす前に、最初の数問を一人で解けるか確かめる。
  • 特定の教科や単元だけが重い:塾のカリキュラムは生かし、家庭教師の時間をその単元に絞る。
  • 適性検査型の説明が苦手:答えを見せて終わらず、資料から根拠を探し、言葉にする過程を練習する。

家庭教師側にも塾の予定と教材を共有すると、同じ宿題を重ねずに済みます。通塾の回数や家庭で確保できる時間も見て、負担を増やしすぎない組み合わせを考えます。

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個別指導が合いやすい子の特徴

集団の授業が合うかどうかは、成績だけでは決まりません。例えば、質問する前に授業が先へ進んでしまう子、解説を聞いた直後は分かっても翌日に再現できない子、何から手をつけるか迷う子には、一対一で考え方と学習の順番を確かめる時間が役立ちます。

反対に、集団での演習や周囲の刺激を楽しめているなら、その環境を生かしながら必要なところだけ個別に補う方法もあります。「個別指導が向く子」という固定した分類を探すより、今つまずいている場面を具体的にするほうが、教師との相性も見えやすくなります。

家庭教師を選ぶ前に確かめたいこと

候補の教師には、志望先の対策経験だけでなく、本人が解けない問題に出会ったとき、どう原因を見つけるかを尋ねてみてください。教材を増やすか、塾の教材を使うかも大切です。現在の学習量を見ずに新しい課題だけを足すと、復習の時間が薄くなります。

  • 志望校の選抜方法と、今の学力をどう確認するか。
  • 塾の授業・宿題と、家庭教師の指導をどう分担するか。
  • 解き直しを次の授業までにどう進めるか。
  • 本人が質問しやすい進め方か、親御さんへ学習状況をどう伝えるか。

ウェルズでは、専門的な指導をプロ家庭教師が担い、センター担当もご本人の学習の続け方や親御さんの不安に向き合います。相談時には、志望先と今困っている場面を一緒に整理します。

わが家に合う学習の形を決める手順

最初に、志望校の募集要項と出題例を確認します。次に、塾の教材や直近の解き直しを見て、「知識が抜けている」「問題の読み取りで止まる」「分かっていても説明できない」のどこに時間を使うかを決めます。家庭教師を選ぶ際は、その課題をどう扱うか、具体的に聞いてみましょう。

私立中学か公立中高一貫校かを早く一つに決めるために家庭教師を探す必要はありません。本人の負担と志望先の条件を見ながら、塾で続けること、個別に補うことを分けていく。その整理が、合う教師を見つける出発点になります。

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