院試の勉強はいつから?大学院入試に向けた学部生の準備スケジュール

監修久松 賢三ウェルズ家庭教師センター センター長プロフィール
最終更新: 2026-09-15

大学院入試(院試)の勉強はいつから始めるべきか。学部3年生なら、志望先の試験内容を調べるところから準備を始めましょう。4年生になってから進学を考えた場合も、まず受験する研究科・専攻の出願条件と日程を確認し、残された期間に何を進めるかを決めます。

勉強の開始時期を決める鍵は、試験日だけでなく、英語のスコア提出や事前連絡などの期限を先に押さえることです。過去問で専門科目の範囲を確認し、研究室訪問の案内も並行して調べます。参考書を開く前にここまで整理すると、今週取り組む内容が具体的になります。

院試の勉強はいつから?学年別に準備を進める

進学を考え始めたら、候補の研究科・専攻を調べることと、大学の授業で学ぶ基礎の復習から着手します。学部3年のうちに受験に必要な準備を洗い出し、4年の履修・卒業研究と重ねて計画を立てましょう。

次の表は、学部生が準備を組み立てるための学年別の進め方です。自分が受ける試験日と提出期限を当てはめ、期限の早い作業から予定に入れます。

今の学年・時期勉強で進めること並行して確かめること
学部1・2年専門の土台になる授業を理解し、英語に触れる習慣を作る授業や研究紹介から、興味のある分野を探す
学部3年前半過去問を読み、未習・苦手の分野を洗い出す候補の研究科・専攻、入試方式、英語の扱いを調べる
学部3年後半出題範囲に沿って専門科目を復習し、必要な英語対策を進める出願・スコア提出の期限、説明会や研究室訪問の手順を整理する
学部4年・出願まで過去問演習と弱点補強を進め、必要な書類や口頭試問の準備を組み込む当該年度の募集要項、卒業要件、卒業研究と受験の予定を照合する
出願後・試験直前時間を計った演習と解き直しを進め、説明する練習も行う受験票、会場、持ち物、集合時刻を確認する

他大学・別分野を目指すなら、出題範囲の違いを先に調べる

同じ名称の専攻でも、今の大学で履修した内容だけで準備を組まず、志望先の出題範囲と照らし合わせます。未履修の科目があれば、その前提になる知識から学ぶ時間を予定に入れてください。

学内進学を考えている場合も、先輩の受験経験だけで予定を決めず、自分が受ける年度・方式の案内を読みます。推薦など別の選考方式を検討するときは、一般選抜と分けて条件を整理しましょう。

最初に募集要項を読み、過去問を手に入れる

募集要項は「出願するために必要なこと」、過去問は「勉強で身につけること」を具体化する資料です。先に両方をそろえると、教材を選ぶ基準ができます。

大学名だけでなく、研究科・専攻・入試方式までそろえる

  • 入学する年度・時期と、受験する研究科・専攻・コース。
  • 出願資格、必要な書類、出願期間、試験日。
  • 専門科目の範囲、必須・選択の区別、試験時間、示されている配点。
  • 英語が当日の試験か、外部試験のスコア提出か。
  • 研究計画書、口頭試問、指導希望教員への事前連絡の要否と手順。

英語の外部試験を利用する場合は、試験名だけでなく、認められる受験方式・スコアの有効期間・提出方法・提出期限まで確認します。英語の受験日から出願日までに、必要な形式でスコアを提出できる予定を組むことが大切です。

過去問は公式の入手方法を確認し、早い段階で一度解く

研究科・専攻の公式サイトで過去問の公開案内を探します。掲載が見つからなければ、入試案内にある窓口で閲覧・請求方法を確認してください。保存するときは、年度と専攻、試験科目が分かる名前にしておきます。

最初は全問を解き切ろうとせず、問題文を読んで「自力で解ける」「授業で扱ったが解けない」「まだ学んでいない」に分けます。解けなかった問題を教科書の該当章へ結びつけると、復習する順番を決めやすくなります。

複数年度を入手できたら、出題分野と問われ方を並べて見ます。計算の結果だけでなく導出を求めているのか、用語の説明が必要なのか、論述で根拠を示すのか。解答を覚えるより、何を説明できるようにするかを整理しましょう。

研究室訪問は、研究内容と受験の手順を確かめる機会

研究室訪問では、入学後に取り組みたい研究と、その研究室で学べる内容を具体的に確かめます。「院試の情報を集めたい」だけで終わらせず、研究テーマを知る準備も進めましょう。

連絡する前に、専攻の案内と研究紹介を読む

まず説明会や研究室訪問についての公式案内を確認します。教員へ直接連絡する方式か、専攻の窓口を通す方式かを確かめ、指定された手順に沿って進めてください。事前相談に期限がある場合は、出願日とは別に予定へ入れます。

研究室の紹介や公開されている論文の要旨を読み、関心を持った点を言葉にします。連絡文には、所属と学年、希望する入学時期、興味のある研究、相談したい内容を簡潔にまとめます。専門知識を大きく見せず、分かっていることと質問したいことを整理する姿勢が大切です。

訪問で聞くことを、研究と学習の両面から用意する

  • 自分が関心を持つテーマと、研究室で取り組むテーマの接点。
  • 研究に使う手法や、入学までに学んでおく基礎科目。
  • ゼミや研究指導の進め方、学生が相談する機会。
  • 募集状況や配属の手続きについて、公式案内のどこを確認すればよいか。

入試制度や提出書類の疑問は入試窓口へ、研究内容の疑問は案内された教員や説明会へと、内容に合った窓口で確認します。訪問後は研究への関心と必要な基礎知識を整理し、志望先の比較と専門科目の学習計画に反映させましょう。

個別相談|プロ家庭教師のウェルズ 専門科目の基礎、どこから戻るか整理したい方へ
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専門科目と英語の配分は、期限と苦手に合わせる

専門科目と英語の勉強時間は、最初から固定の比率にしないでください。期限、試験での扱い、今の理解度を並べて、先に増やすべき時間を判断します。配点が示されている場合は参考にしつつ、英語スコアの提出など、先に終える必要がある準備を予定に入れましょう。

今の状態英語の時間の取り方専門科目の時間の取り方
外部試験の受験・提出準備を先に進める必要がある受験日までの対策と、その後の提出作業を先に予定へ入れる基礎問題を解く枠を残し、英語だけの週にしない
専門科目に未習・理解不足の単元がある語彙・読解などを継続する短い枠を確保する教科書の理解と演習を続けて行う、まとまった枠を増やす
外部英語スコアの提出条件を満たし、提出も済んだ当日の英語試験や研究に必要な読解を確認し、目的に沿って続ける過去問で残っている弱点と、時間内の解答練習へ比重を移す
当日に英語と専門科目の試験がある過去問の形式に沿って、読む・訳す・説明する練習を行う本番の制限時間で演習し、英語と合わせて時間配分を見直す

専門科目は、解けない理由に合わせて戻る

公式の意味が分からないなら、教科書の定義や導出に戻ります。解き方は分かるのに計算で止まるなら、途中式と計算手順を点検します。論述なら、用語を並べるだけでなく、問いに対する結論と根拠を自分の言葉で書く練習をしましょう。

一度解説を読んだ問題は、別の日に何も見ずに解き直します。「読めば分かる」と「答案にできる」を分けて確かめると、次の復習が具体的になります。

英語は、必要な試験形式に合わせて積み重ねる

外部試験の対策なら、その試験の問題形式に沿って練習します。専門分野の英文が出る試験なら、文の構造をつかむ練習に加え、分野の用語を文脈の中で理解する練習を組み込みます。

英語は短い学習枠を継続して置き、長文や模擬問題に取り組む日はまとまった時間も取ります。専門科目と同じように、どこで止まったかを残してください。翌週の配分を変える根拠は、勉強した時間の合計だけでなく、まだ解決していない課題です。

試験日から逆算し、毎週の勉強に落とし込む

カレンダーには、出願、英語スコア提出、必要な事前連絡、試験の予定を入れます。その上で、大学の定期試験や卒業研究の提出予定を書き込みます。動かせない日付を先に置くことで、院試の勉強に使える時間が見えてきます。

「基礎を戻す・過去問で確かめる・本番形式で仕上げる」をつなぐ

  1. 基礎を戻す段階:過去問でつまずいた単元を教科書へ戻して学び、基本問題を自力で解く。
  2. 過去問で確かめる段階:学んだ単元の出題を解き、答え方や説明の不足を確認する。
  3. 本番形式で仕上げる段階:制限時間を設け、解く順番・見直し・答案の書き方まで練習する。

教科書をすべて終えるまで過去問を封印せず、学んだ内容を問題で確かめながら進めます。反対に、過去問で止まるたびに答えだけを覚えるのではなく、理解不足の単元を特定して戻りましょう。

週の予定には、時間だけでなく終える課題を書く

「専門科目を勉強する」より、「この単元の基本問題を解き直し、使う式の理由を説明する」と書く方が、取り組みやすくなります。英語も「長文を読む」だけでなく、「読めなかった文の構造を確認し、内容を言い直す」までを一つの課題にします。

週末には、解けるようになった問題、残った疑問、予定より時間がかかった作業を振り返ります。実験や課題で忙しい週は、すべてを持ち越さず、期限のある準備と学習の継続に必要な課題を選び直してください。

研究計画書が必要なら、問題意識、先行研究、自分が調べたいこと、研究方法を整理する時間を確保します。口頭試問の準備では、研究への関心や専門科目の考え方を声に出して説明し、根拠を聞かれたときに答えられるかを点検しましょう。

大学4年から始めるときは、最初の一週間で整理する

大学4年から院試を考え始めたら、まず締切に間に合う受験先と、自分の準備状況を照合します。焦って参考書を買いそろえる前に、最初の一週間で次の項目を整理しましょう。

  • 受験する年度・研究科・専攻・入試方式をそろえ、出願資格と必要書類を読む。
  • 出願、英語スコア提出、事前連絡、試験の期限をカレンダーに入れる。
  • 過去問を入手し、専門科目の未習範囲と苦手を分ける。
  • 英語の試験形式と、今のスコア・理解度を照らし合わせる。
  • 研究室訪問の案内を読み、必要な連絡や説明会の予定を決める。
  • 卒業に必要な授業と研究の予定を残し、翌週に取り組む課題を決める。

ある受験先の締切を過ぎている場合は、公式に案内されている別の選考時期や候補先を調べ直します。研究分野への関心も含めて選び直し、受験のために卒業に必要な履修を落とさない計画にしてください。

相談するときは、過去問と自分の答案をそろえる

専門科目が進まないときは、「何も分からない」と一括りにせず、問題文の理解、前提知識、計算、答案での説明のどこで止まるかを整理します。募集要項、使用中の教科書、解いた過去問と答案をそろえると、指導を相談する際にも課題を具体的に伝えられます。

ウェルズの大学の授業・補習サポートでは、大学で学ぶ内容のつまずきを相談できます。専門科目の土台から復習したい方は、科目名と困っている単元をお伝えください。

院試の勉強を始める日は、志望先の条件を調べ、今の自分との差を確かめる日でもあります。英語・専門科目・研究室への確認を並行して進め、日付と課題がつながった予定表を作りましょう。

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