大学の授業についていけないと感じたら:原因の切り分けと立て直しの手順
大学の授業についていけないと感じたら、まず確かめたいのは「科目の内容が抜けているのか、勉強の進め方が合っていないのか」という原因の切り分けです。原因によって打つ手がまったく違うため、やみくもに勉強時間を増やす前に、この記事の手順で現在地を整理してみてください。ウェルズで実際にあった大学生の立て直しの実例(仮進級の危機から63点で基準を突破したケースなど)もご紹介します。
目次
大学の授業が高校と違う3つの点
「高校まではそれなりにできていたのに、大学に入った途端についていけなくなった」という相談は珍しくありません。本人の能力が落ちたわけではなく、大学の授業の仕組みそのものが高校と違うためです。大きな違いは次の3つです。
| 違い | 高校まで | 大学 |
|---|---|---|
| 進む速度 | 教科書を1年かけて丁寧に進む。復習の機会も授業内にある | 90分で教科書数十ページ分が進むこともある。復習は自分でやる前提 |
| 前提知識 | 抜けがあれば授業や補習でフォローされる | 「高校範囲は当然わかっている」前提で講義が組まれる。抜けは自分で気づいて埋めるしかない |
| 試験対策の情報 | 先生が出題範囲や対策を教えてくれる | 過去問や試験情報が先輩・友人経由で回る「過去問文化」。情報を持っているかどうかで対策のしやすさが大きく変わる |
つまり大学では「速い授業に、前提知識と試験情報を自分で補いながらついていく」ことが求められます。ここでつまずくのは、怠けているからでも頭が悪いからでもなく、この切り替えがうまくいっていないだけ、というケースが大半です。
こうした切り替えのつまずきは、大学の授業についていけない要因としても指摘されています。
「ついていけない」の原因切り分け:科目の抜けか、勉強の進め方か
立て直しの第一歩は、原因を2つに分けて考えることです。
①科目の内容に抜けがあるタイプ
講義を聞いても「そもそも言葉の意味がわからない」「式変形が追えない」という状態なら、その科目の土台(高校範囲や前の学期の内容)に抜けがある可能性が高いです。この場合、いま配られている資料を何度読んでも理解は進みません。抜けている箇所まで一度戻って埋めるのが、遠回りに見えて最短ルートです。
②勉強の進め方が合っていないタイプ
個々の内容は説明されればわかるのに点が取れない場合は、進め方の問題です。よくあるのは、高校時代の「暗記で乗り切る」方法をそのまま大学に持ち込んでいるケースです。大学の試験は、覚えた知識を使って考えさせる問題が多く、丸暗記だけでは基準点に届きにくくなります。また「どの科目にどれだけ時間を配分するか」「どの順番で手をつけるか」の設計がないまま、目の前の課題に追われている状態も、このタイプに含まれます。
自分がどちらか判断に迷うときは、直近の試験問題を1つ見返してみてください。「問題文の意味がわからない」なら①、「解説を読めばわかるのに本番で書けなかった」なら②の可能性が高い、というのが一つの目安です。
実例:仮進級の危機から63点で基準を突破した大学生
実際にあったご相談をご紹介します。
ある大学生は、基準点にあと数点届かず、仮進級になるかどうかの瀬戸際でご相談に来られました。本人なりに勉強はしていたのですが、やり方は暗記中心。覚えた量のわりに点が伸びない、典型的な「進め方が合っていない」状態でした。
指導では、暗記中心のやり方を理解重視に切り替えることに集中しました。用語や公式をただ覚えるのではなく、「なぜそうなるのか」「どんな場面で使うのか」まで押さえて、知識を実際に使いこなせる形にしていく。この転換の結果、次の試験で63点を取り、基準点を突破して仮進級を回避できました。その後は安定した学習リズムを保てるようになっています。
詳しくは実績ページをご覧ください:【大学生の進級】あと数点で”仮進級”…を、ギリギリ回避
実例:勉強の順番・時間配分を立て直して「あとは自分でやれる」まで
もう一人、「留年かもしれない」という状態でご相談に来られた大学生の例です。基準点に達しておらず、進級が危ぶまれる状況でした。
この方の場合、個々の科目の理解力に大きな問題はなく、指導で最初に取り組んだのは勉強の進め方そのものの立て直しでした。何をどの順番で進めるか、それぞれにどれだけ時間を割くかを一緒に整理し、体系立てて学習を進められる形をつくったのです。
結果、必要な点を確保して無事に進級。最後は本人が「あとは自分でやれます」と言えるところまで到達し、指導は終了となりました。家庭教師の役割は勉強を一生教え続けることではなく、自分で回せる型を渡すことだと私たちは考えています。この実例はまさにその形で終われたケースです。
詳しくは実績ページをご覧ください:【大学生の進級】「留年かも」から無事に進級、指導終了へ
このほか、卒業のかかった専門科目に苦戦していた大学生が、対象を1科目に絞って過去問中心の対策を行い、就活と両立しながら卒業単位を確保した実例もあります(【大学生の卒業】卒業に必要な専門科目を、1つに絞って突破)。全部を一度に立て直そうとせず、勝負どころを絞るのも有効な戦い方です。
大学の窓口も使える。それでも個別の伴走が必要なケース
立て直しの手段は家庭教師だけではありません。多くの大学には、無料で使える支援の仕組みがあります。
| 窓口 | できること |
|---|---|
| オフィスアワー | 教員が質問対応のために設けている時間。講義でわからなかった箇所を直接聞ける |
| 学習支援センター・ラーニングサポート | 数学・物理・英語などの基礎科目の個別相談。大学によって名称・体制はさまざま |
| TA・先輩・友人 | 過去問や「この科目はここが出る」といった試験情報の入手経路 |
| 学生相談室 | 勉強以外の要因(生活リズム・気持ちの落ち込みなど)が絡むときの相談先 |
まずは自分の大学にどんな窓口があるか、公式サイトや学生便覧で確認してみてください。単発の質問で解決する程度のつまずきなら、これらで十分立て直せます。
一方で、個別の伴走が必要になりやすいのは次のようなケースです。
・高校範囲までさかのぼる抜けがあり、どこから埋めればいいか自分では特定できない
・進級・卒業の判定が迫っていて、期限までに確実に点を取る計画が要る
・勉強の進め方そのものを、隣で見ながら立て直してくれる人が必要
ウェルズでは、上の実例のように大学生の進級・卒業サポートを行っています。プロ家庭教師が現状を切り分けたうえで、抜けの補強と進め方の設計を一緒に進めますので、「どこから手をつければいいかわからない」段階からで大丈夫です。詳しくは大学生の進級・卒業サポートのページをご覧ください。

