本文へ移動
STUDY METHOD

誰にでもできる勉強の法則31

勉強の量を増やしているのに、思うように成果が出ない——そう感じているなら、一度「やり方」を見直してみる価値があります。プロ家庭教師の指導の中で受け継がれてきた学び方の工夫を、31の法則としてすべて公開します。

OVERVIEW

勉強の法則31とは

「勉強の法則31」は、効率よく学力を伸ばすための考え方を、31個の具体的な行動にまとめたものです。実行すればできるようになり、実行しなければ、勉強時間を増やしても成果につながりにくい——例外が少ないからこそ「法則」と呼んでいます。

効率を上げることは、同じ成果をより短い勉強時間で目指せる、ということでもあります。逆に言えば、やり方が合っていないまま時間だけを増やしても、思うようには進みません。やり方が変われば、同じ勉強時間でも身につく量が変わってきます。まずはそこから見直してみましょう。

大学受験だけでなく、定期テストの立て直し、苦手科目の補習、資格試験の勉強、社会人の学び直しにも使える考え方です。

学習机に広げた教材とノート、鉛筆と赤ボールペンが並ぶ様子
教材と学習ノート(イメージ)

この記事の読み方

  • 31個すべてを一度に実行する必要はありません。今の自分に引っかかるものを1つ選べば十分です。
  • 次の「早見表」に31の法則の見出しを全部並べています。気になる番号から読んでください。
  • 1つの法則は、前後を読まなくても意味が通るように書いています。途中から読んでも大丈夫です。

法則の早見表

心構えの3原則と31の法則を、見出しだけ並べました。気になる行をたどれば、その法則の本文へ移動します。

法則1〜31は、番号の順に読む必要はありません。1つ選んで、今日の勉強から変えてみてください。

FOUNDATION

勉強の心構え・3つの原則

31の法則の土台になっているのが、次の3つの心構えです。

原則1

目標を高く持つ

勉強するなら、クラスで1番、学校で1番、少なくとも上位のグループに入るという目標を持ちましょう。「むずかしい」「自分には無理」と思ってしまった時点で、そこから先の努力が続きにくくなります。目標を高く置くこと自体が、勉強に向かう姿勢を変えます。

原則2

効率を考えながら勉強する

ただ量をこなすのではなく、「どうすれば人の2倍、3倍の効率で勉強できるか」を考えながら取り組みましょう。同じ時間でも、方法次第で身につく量は大きく変わります。

原則3

一度やった問題は、覚えるまで繰り返す

一度解いた問題は、日を空けてもう一度解きます。できなかった問題を中心に、覚えきるまで繰り返しましょう。500問を解いて繰り返さないより、100問を確実に覚えるほうが力になります。人は時間とともに忘れていくので、いつ戻るかが記憶の残り方を左右します。

PART 1

毎日の学習習慣をつくる(法則1〜10)

まず毎日の勉強の型を整えます。記録・繰り返し・睡眠といった、成績より前にある部分です。

01

基本原理を自分の言葉で書き、声に出して説明する

教科書の単元ごとに出てくる基本原理・基本原則を、自分の言葉に置き換えて教科別のノートに書き出しましょう。書いたら、声に出して自分自身に説明してみます。目的はきれいなノートを作ることではなく、頭の中を整理して「自分が理解できているか」を確かめることです。1回で終わらせず、5回ほど繰り返します。

02

勉強の実績をチェックし、次の週の計画を立てる

毎日5分でいいので、学習時間の記録にその日の勉強時間を書き込みましょう。週末にまとめて見返すと、その週にどの科目が足りなかったかが一目でわかります。次の週の計画は、その不足を埋めるところから立てます。

03

勉強とは、速く正確に処理し、繰り返して覚えること

勉強の中身は、全神経を使って速く・正確に処理し、それを繰り返して身につけることに尽きます。繰り返し方の具体的な型は、法則7(16分25秒の法則)にまとめています。

04

睡眠時間は十分にとる

夜12時までに寝るのを原則にしましょう。入試も定期テストも、始まるのは朝です。試験の時間に頭が働くよう、生活を朝型に寄せておくことが、当日の力の出方に関わってきます。

05

勉強の順序を工夫する

文系科目と理系科目は交互に勉強すると、頭が疲れにくくなります。じっくり考える力が要る科目は集中力の高い時間帯に、単純な暗記中心の科目は少し疲れてきた時間帯に回すと、1日の中で無理なく回せます。

06

暗記は、声に出しながら何度も書く最重要

暗記でいちばん効きやすいのは、見る・書く・声に出す・聞くの4つのルートを同時に使うことです。目で見るだけの暗記に比べて、思い出すときの手がかりが増えます。ノートに書いて終わりにせず、声に出しながら何度も書く。A4のコピー用紙を用意して、どんどん書き出していくやり方がおすすめです。

07

16分25秒の法則最重要

同じ問題を、時間を空けながら5回繰り返す型です。1回目に10分、2回目に5分、3回目に1分、4回目に20秒、5回目に5秒——合計16分25秒で、1問を自分のものにします。

繰り返す回数かける時間
1回目10分
2回目5分
3回目1分
4回目20秒
5回目5秒
合計16分25秒

ウェルズの指導の中で受け継がれてきた繰り返しの型です(外部の調査データではありません)。

問題番号の横に、赤ペンで解けたら○、迷ったら△、解けなければ×を書き込み、すべて○になるまで戻ります。新しい問題を3問(約30分)解くよりも、この方法で1問を仕上げるほうが、記憶に残りやすくなります。

08

テストは保存し、できなかった理由を確かめる

定期テストは、間違えた理由を「授業の内容そのまま」「応用でつまずいた」「ケアレスミス」の3つに分けて確かめましょう。模試は、What(何を間違えたか)・Why(なぜ間違えたか)・How(どうすれば防げるか)の3つの視点で見直します。同じ問題がもう一度出たら全問正解できる状態まで、復習しておくのが目標です。

09

勉強の基本は「教科書」と「授業」

応用問題集や参考書に手を伸ばす前に、教科書をおろそかにしないことです。教科書を使わずに成績を伸ばしている生徒は、まずいません。学校の授業も同じで、1日6時間ある授業をムダにしないことが、いちばんの近道です。

10

自分のミスのパターンを把握する

難しい問題を解けるようになることより先に、つまらないミスを減らすほうが効果が出ます。計算ミス・符号や項の移し間違い・問題の写し間違い・読み違いなど、自分がよくやるミスの型を把握し、「次は同じミスをしない」と意識するところから始めましょう。

問題集のページの余白に、赤ボールペンで○△×の印が縦に並んでいる
○△×の印は、次にどこへ戻るかを決めるための地図として使います。
PART 2

基本を固めて土台をつくる(法則11〜20)

背伸びをする前に、教科書レベルの基本と国語力を固めます。ここが崩れていると、あとの努力が積み上がりません。

11

むずかしい内容ほど、自分の言葉で噛み砕く

高校の内容は、中学までと比べて急に抽象的でむずかしくなります。難しいまま丸暗記しようとせず、語呂合わせや自分の言葉に置き換えて、噛み砕いてから頭に入れましょう。数学であれば、①基本原理 ②その問題特有のテクニック ③計算、の3つに分けて整理すると理解しやすくなります。

12

解答を読んで「解き方のストーリー」を理解してよい

高校の学習量は多く、すべてを自力で一から解くのは現実的ではありません。ある程度は解答・解説を読んで「解き方のストーリー」を理解する進め方でよいでしょう。ただし、読むだけで終わらせず、一定の割合は自分の手で解いて○△×をつけ、本当に身についたかを確かめます。

13

模試を定期的に受ける

校外で行われる模試を定期的に受けましょう。目的は実力の確認だけでなく、本番と同じ緊張感の中で、持っている力を出し切る練習でもあります。資格試験や検定でも、同じように本番形式で通しておく効果があります。

14

基本をおろそかにした応用ばかりの勉強は危ない

教科書レベルの基本をおろそかにしたまま、応用・発展問題ばかりに手を出すと、勉強しているのに成績が上がらない状態になりがちです。石川啄木の短歌「はたらけど はたらけど猶(なお)わが生活(くらし)楽にならざり ぢっと手を見る」を思わせる状態です。基本を固めることが、多くの入試で得点の土台になります。応用中心の演習は、基礎が固まったあとの段階に向いています。

15

勉強する場所や教科書との付き合い方を工夫する

自宅で集中しづらいときは、図書館の自習室など環境を変えるのも一つの方法です。また、新学年で新しい教科書を配られたら、早いうちに全ページへざっと目を通し、気になるところに色を塗っておくと、後で開いたときの「初めて見る感」が減り、記憶に残りやすくなります。

16

小学校の計算と漢字が、その後の土台になる

計算力は理系科目の土台、漢字力は文系科目の土台になります。特に中学生は、まず計算と漢字を固めるところから始めましょう。

17

国語力はすべての科目の基本

どの科目も、最後は日本語で理解し、日本語で説明する力に行き着きます。覚えたい内容を自分の言葉で人に説明してみると、頭の中が整理されます。

18

国語は作者の側に立って読む

現代文・古文を読んでいる間は、作者や登場人物の側に立って読んでみましょう。突き放して読むより、筋が見えやすくなります。

19

英語の長文・古文は、初めに日本語訳を見てよい

長文や古文が苦手な人は、まず日本語訳から読んでかまいません。数多く読むうちに、原文と訳のつながりが感覚としてつかめてきます。

20

英語は直訳してから意訳するのが大原則

英語は、まず直訳し、それを自然な日本語に意訳するのが基本の順番です。直訳のままで自然な日本語になることも多く、ズレるときは、そのズレ方のパターンを覚えておきましょう。まともな日本語になって初めて「訳せた」と言えます。

赤ボールペンで線を引いた辞書が机に開かれ、隣に英語の教材が広がっている
ここから先は、英語と数学の具体的なやり方に入ります。
PART 3

英語・数学に強くなる(法則21〜30)

つまずきやすい2科目を、道具の使い方として整理します。単語・音読・公式の扱いが中心です。

21

英語の力は単語の力

英語力の土台は単語力です。単語と最低限の文法力があれば、文章の大意はおおよそつかめます。書いて、口に出して、聴いて覚える——複数の記憶ルートを使うのは法則6と同じ考え方です。

22

英語はとにかく声に出して読む

英文は黙読だけでなく、声に出して読みましょう。音として体に入れることで、読むスピードと定着の両方が上がります。

23

英語の基本文例を100〜200個覚える

基本となる英文を100〜200個、そらで言えるところまで覚えましょう。この土台があると、新しく覚えた単語や表現を「どの文につなげればいいか」が見えるようになります。1つ1つの知識がバラバラのままにならず、すでに覚えた文を中心にした知識のネットワーク(ウェルズではこれをメモリーマップと呼んでいます)として、少しずつ広がっていきます。

24

英文法は数学の公式に近い「道具」

英文法は、覚えるための知識というより、英文を読み解くための道具です。毎日いくつかの英文を品詞ごとに区切る練習をしておくと、読むスピードが上がっていきます。

25

英語の辞書には赤ボールペンで線を引く

辞書で調べた単語には、赤ボールペンで線を引く習慣をつけましょう。2度、3度と同じ単語を引くと、ページを開いた瞬間に線の数でわかります。3度目に引いた単語は、たいてい忘れません。

26

完璧を目指す科目と、繰り返しで覚える科目を分ける

英単語や古文単語のような暗記系は、繰り返しながら少しずつ覚えていけば十分です。一方、数学や物理のような論理系の科目は、1問ごとに「解き方のストーリー」を1回目から理解しておくことが大切です。赤ペンで解法をメモしておくと、後で見返しやすくなります。

27

数学の教科書ガイドは使ってよい

限られた時間の中で、すべての問題を自力で解こうとする必要はありません。教科書ガイドなどで解答を確かめるところから始めても、間違った勉強法ではありません。

28

数学・物理は、最初に公式(道具)をイメージする

高校の数学・物理は、単元ごとに使う公式(道具)がだいたい2〜5個程度に絞られます。問題を見たら、まず「どの道具が使えるか」を頭の中に並べてみましょう。それだけで、難しく見えていた問題の見え方が変わってきます。

29

未知数の数と同じだけ、方程式が必要になる

高校数学でつまずく最初のポイントは、「未知数」と「定数として扱う数」の区別です。未知数の数だけ方程式が必要になる、というこの原則を忘れないようにしましょう。

30

単純化の法則・一歩前進の法則

難しい問題に出会ったら、1、2、3のような簡単な数字を当てはめて、まず問題の意味をつかみましょう(単純化の法則)。そして、とにかく手を動かして公式を当てはめ、一歩でも前に進めてみます(一歩前進の法則)。動かしているうちに、次にやるべきことが見えてきます。

PART 4

法則31 勉強のやり方は、その先の生き方につながる

ここまでの30の法則に共通しているのは、頭の使い方と、物事への対処の仕方です。それは勉強に限った話ではなく、社会に出てからの仕事や暮らしでも変わりません。効率のよい学び方を自分のものにすることは、目の前の成果だけでなく、この先を自分で選んでいく力にもつながっていきます。

31のうち、どれから始めるか

読むだけでは、勉強のやり方は変わりません。1つ実行に移したときに、はじめて変わります。まずは1つ、今の自分がいちばん引っかかりを感じた法則から試してみてください。定期テストの立て直しでも、資格試験の勉強でも、始め方は同じです。

迷ったら、法則2(記録をつける)と法則7(16分25秒の法則)の2つから入るのがおすすめです。今の勉強時間の使い方が見えるようになり、繰り返し方の型が手に入ります。

やり方を、一人で見直すのがむずかしいときは

ここで紹介した法則は、どれも一人で始められるものです。ただ、「どれから取り入れればいいかわからない」「自分に合った順番を一緒に考えてほしい」というときは、ウェルズのプロ家庭教師にご相談いただけます。今のノートの取り方や勉強時間の使い方を実際に見ながら、一人ひとりに合った形で学習習慣を組み立て直します。

無料で学習相談を申し込む

受付 平日10:00–18:00(土日祝を除く)/お電話 03-3259-8160