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保健師・看護師対策講師が試験のコツをわかりやすく解説いたします。(文責 登録 籏谷教師)

保健師国家試験対策講座

公衆衛生看護活動・保健統計・疫学・保健福祉行政論

公衆衛生看護活動論対策

活動に必要な理論と
その理論を方法論に活用させた場合
どうなるの?と考えられるようにしましょう
それが試験に出題されるのです。

疫学・保健統計対策

学生さん皆さん苦手意識が高い分野です
極め過ぎず、でも大切な部分を分けて解説します

保健福祉行政論

法律は成立までの沿革の理解・行政法の理念も必要になります。
また、多くの法律・条文がある中で問われる条 文や解釈が決まっていることが多いので、ポイントを押さえた知識が必要になります。

日頃、こんなこと、思いあたりませんか?

  • 法律や行政がいまひとつわかりにくい
  • 実習が終わってから本気出す
  • 保健師の勉強は概念が広すぎてよくわからないものが多い
  • 一人で勉強するとなぜか眠くなる
  • アンダーラインを引いたり、付箋を貼るが思ったより知識が頭に入っていない
  • 落ちたらマズイと思っているのに危機感がない
  • 働きながら合格を目指している
  • 勉強していると周りが自分よりできていると思って焦ってしまう

テーマ1 いまやるべき国家試験対策

近年の保健師国家試験の状況

(1)実施状況

受験者数 合格者数 合格率
第105回 8,376 6,852 81.8
第106回 8,233 7,537 91.5
第107回 7,834 7,387 94.3
第108回 7,948 7,094 89.3
第109回 8,085 7,579 93.7

☆102回(平成28年)から、保健師養成課程が主に大学で選択制になったため、受験生が激減している。

(2)試験概況

方式 出題数 配点 時間
午前 客観式一般問題 40問 1点 80分
客観式状況設定問題 15問(2連問又は3連問) 2点
午後 客観式一般問題 35問 1点 80分
客観式状況設定問題 20問(1問又は2連問又は3連問) 2点

☆合格基準:絶対基準 一般問題75点+状況設定問題70点 145点満点中87点以上(6割)ただし、採点除外問題などがあると基準点が変わる

試験時間は、1時間20分

⇒1問にかけられる時間

=約1分27秒

(3)形式・内容(109回最新分析)

①設問の長文化(グラフ問題も含む)

もともと保健師は長文傾向ではあったが、問題文が4行以上あるもので1点配点だったものが9問で 前年12問より減った

②5肢択2が微減(状況設定問題も含む)

5肢択1が20問(昨年と同数)、5肢択2が16問(昨年より2問減)。

③視覚教材と称する問題はなし

107回の人口動態統計の死因構成割合のグラフ以降2連続出題なし。ただ、今後出題されないとは いいがたい。

④優先度の高いものを問うものが激増

「優先度の高いもの」を訊く問題が13問と、108回に比して5問増えた。ただ、保健師の対応や 助言・指導の「対応で(最も)適切なもの」を訊く問題が5問、と108回の20問に比べ大幅減。と ころが、問題文の文言こそ「対応」とは言っていないが、「支援で適切なもの」「制度で適切なもの」と いう出題になっていたものを入れると激減とはいえない

⑤科目別出題数は看護管理論以外は大幅増減みられず

看護管理論は例年3問程度であったが、109回は7問とびっくりする増え方をしていた。が、これ は状況設定問題午後問題48~50問に出題があったため。蓋を開けてみると、PM48、49は新人 保健師の教育であったが、PM50は精神障害者支援の就労継続支援を選択する問題で、純粋な精神保 健看護の問題であった。今後も、状況設定問題で、横断的に2科目以上含まれる出題があると予想され る。

⑥ちょっとイヤな問題が定番化

106回のNDB(レセプト等ナショナルデータベース)出題で、イヤな予感が的中した107回の KDB(国保データベース)の出題、そして、108回のNDB(レセプト等ナショナルデータベース) 出題(午前問題30)、とまさにサンドイッチ出題になった。そしていよいよ109回ではPM28でN DBが出題、こっちかー、と思っているとPM39の正解肢がKDBであった。もはや、KDBとND B、介護保険データベースはテッパン論点となった可能性がある。

一方、107回に出題があった「特定保健用食品の許可」の根拠法が健康増進法だったんだぁ、と感 心したのもつかの間、108回午前問題23における保健機能食品制度のマルっとした出題があり、こ れもくるかとおもっていたら109回は出題なし。今後の傾向を見守るしかない。

⑦新出題基準は出題されたか?

独居、高齢者のみ世帯に関しては、状況設定問題をはじめ、かなり出題されていたと思うが、例年と 著しく変わった出題とは感じられず、高齢者公衆衛生看護活動論と方法論をきちんと学習していれば、 問題なく解けたものが多かった。  
インクルージョン、ダイバーシティ、ヤングケアラーなど、パッと目を引くキーワードの出題がない。 その意味では今後要注意である。  
一方で健康日本21(第2次)。健やか親子21(第2次)、コラボヘルスや事業継続計画(BCP) など、学習しなれた出題があったのが気になる。やはり基本をしっかりと、ということなのだろう。

(4)科目別分析

①対象別公衆衛生看護活動論

出題数が一般、状況設定両方とも多い。とくに母子保健分野・感染症は近年出題が増加している。  
注意すべきは感染症対策。新型コロナ(COVID-19)は5類になった。ワクチンや基本的な感 染症法の知識はマスト。PCR検査や、措置入院の意義と実際の流れまで、などしっかりと学習する必 要がある。
例)午後問題52~53 麻疹感染症の危機管理・初動体制

国際的な感染症も要注意。109回では検疫所がマルっと出題されたり(PM32)、地球温暖化で流 行する感染症(AM22)などが出題された。WHOのパンデミック宣言や国内での指定感染症法の位 置づけ、など保健行政として幅広い論点学習が必要。

さらには、生活習慣・健康増進施策にも注意。109回ではAM1から生活習慣病の動向が出題。健 康日本21(第三次)が令和5年5月に発表された。今回は出題に間に合ってないが、目標値に対する 動向や保健師の役割の確認は重要である。

②保健福祉医療行政論

範囲は広いが出題数は多い。15~12問。範囲が広すぎるという方に関しては、(1)の対象別の根 拠法、施策という関連づけで広げて勉強することをお勧めする。
109回では自治会という地方自治法に関する出題がAM2と初めの方に来て面食らった受験生も多 かったのではないだろうか。また、PM35のように、感染症法ができたために統廃合された法律など、 どこまで学習すればいいんだと思った受験生も多かった。ただ、社会保障制度の基本的な出題もあり(A M18)、奇をてらうよりも基本的な知識は得点源にしたい。

③疫学・保健統計

きちんとやれば得点源になる。10~9問。保健統計と合わせると15問以上。  問われていることは基本的なことで、しかも過去問の繰り返しも多い。むしろしっかり学習していれ ば得点源になる。

④写真・図表・グラフ対策

写真問題や図形問題(でるかでないかわからない) 105回・107回出題。108・109回は出題 なし

→写真問題は看護の症例が参考になる。科目は対象別保健活動論の母子。コプリック斑・いちご舌・蜂 窩織炎・帯状疱疹・胎便など
→図形問題は人口ピラミッドなど典型的な統計図形
→やはりグラフ系はしっかりと。グラフの出題は毎年あり。人口動態、年齢階級別死因順位、感染症動 向など



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