「入学すれば安泰」は過去の話。医学部・薬学部の進級厳格化と、隣り合わせの「放校」のリアル

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【経歴】
教育業界歴25年。これまでに2,000名以上の受験生、在校生の学習プランを作成。「偏差値30からの志望校合格」など逆転合格のサポート実績多数。

【専門分野】
中学受験・高校受験・大学受験・大学進学・難関資格取得の戦略立案。現在はプロ家庭教師の採用・育成および、年間300件以上の進路相談を担当。



「医学部・薬学部に入ったのに、卒業できない学生が増えていることを知っていますか?」

かつて、難関を突破して医歯薬系学部に入学することは「将来の安泰」を意味していました。しかし2026年現在、状況は一変しています。大学側は国家試験の合格率を維持・向上させるため、成績が振るわない学生に対して非常に厳しい進級判定を下すようになっています。

「留年」の先に待っている「放校(退学勧告)」という厳しい現実に直面しないために、今何が起きているのかを解説します。


「入学すれば安泰」は過去の話。医学部・薬学部の進級厳格化と、隣り合わせの「放校」のリアル

目次

1. なぜ今、進級判定がこれほどまでに厳しいのか?

2026年現在、多くの大学が「進級の壁」を高くしている最大の理由は、文部科学省による「教育の質の保証」への強い要求です。

  • 国家試験合格率の死守: 国家試験に受かりそうにない学生を上の学年に上げないことで、大学全体の合格率を高く保とうとする圧力が働いています。
  • 定員抑制方針の影響: 薬学部の募集停止ラッシュに見られるように、教育力が低いとみなされた大学は存続の危機に立たされます。そのため、進級判定を厳格化して「質の高い卒業生」だけを残す傾向が強まっています。

2. 統計で見る「ストレート卒業」の難しさ

以下の表は、近年の医学部・薬学部における進級・卒業の状況をまとめたものです。

学部ストレート卒業率(推計)主な「留年・放校」の要因
医学部約80〜85%低学年の基礎医学(解剖・生理)、CBTの不合格、臨床実習への不適応
薬学部(上位)約70〜80%専門科目(薬理・薬剤)の難化、実務実習前の共用試験
薬学部(下位)30〜50%以下1〜2年次の基礎化学・生物での大量留年、卒業試験での足切り

【2026年の注目点:放校ルール】

多くの大学で「同一学年で2回留年」、あるいは「在学期間の制限(12年ルールなど)」による自動的な放校(除籍)規定が厳格に運用されています。「何度でもやり直せる」という甘えが許されない環境になっています。

3. 「放校」という言葉が現実味を帯びる瞬間

学生や保護者が最もショックを受けるのが、大学からの「退学勧告」や「放校」の通知です。

  1. 「多重留年」の罠: 一度留年すると、翌年も「また落ちたら後がない」というプレッシャーからメンタルを崩し、負の連鎖に陥るケースが後を絶ちません。
  2. CBT・OSCEの公的化: 4年次の共用試験が公的化されたことで、ここでの不合格は「大学の裁量で救済する」ことができなくなりました。
  3. 保護者への連絡の遅れ: 本人が留年を親に隠し続け、放校が決まってから初めて事態が発覚するという悲劇も増えています。

4. 進級の危機を回避するためのチェックリスト

「自分は大丈夫」と思っていても、以下の項目に当てはまる場合は注意が必要です。

  • 1〜2年次の基礎科目(有機化学、生化学、解剖学など)で再試験を繰り返している。
  • 大学の講義が「何を言っているのか全く分からない」状態が1週間以上続いている。
  • 過去問やレジュメの収集が周囲より遅れている。
  • 留年が決まり、「次の1年で取り返せばいい」と楽観視している。

5. ウェルズ家庭教師センターができる「崖っぷち」からの救出

私たちは、進級が危うい学生にとっての「最後の砦」として活動しています。大学の事務局や教員には相談できない悩みに対し、プロの視点で介入します。

  • 大学別・科目別のピンポイント対策: 各大学の試験問題には「クセ」があります。過去問を徹底分析し、効率的に合格点を取るための指導を行います。
  • メンタルケアと学習管理の並行: 留年のプレッシャーで動けなくなった学生に対し、学習の進捗を細かく管理し、自信を取り戻させます。
  • 「放校」回避のための戦略立案: 同一学年2留が迫っているような極限状態でも、どの科目にリソースを割くべきか、現実的な合格戦略を立てます。

参考文献・エビデンス(公式リンク)


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