薬学部の「数字の罠」を暴く。偏差値よりも重要な「ストレート合格率」の読み方と計算例

この記事を書いた人

【経歴】
教育業界歴25年。これまでに2,000名以上の受験生、在校生の学習プランを作成。「偏差値30からの志望校合格」など逆転合格のサポート実績多数。

【専門分野】
中学受験・高校受験・大学受験・大学進学・難関資格取得の戦略立案。現在はプロ家庭教師の採用・育成および、年間300件以上の進路相談を担当。



「国家試験合格率95%!」というパンフレットの華やかな数字だけを見て大学を選んでいませんか? 実は、その裏で「4割の学生が卒業すらできていない」という衝撃の事実が隠れている大学が少なくありません。

2026年、薬学部選びや進級対策において最も重視すべき指標「ストレート合格率」について、具体的な例を挙げて詳しく解説します。

ストレート合格率


目次

1. 国家試験合格率は「操作」できる?知られざるカラクリ

多くの大学が公表している「国家試験合格率」には、計算上のマジックが存在します。

  • 一般的な合格率の計算: 合格者数 ÷ 「受験した人」の数
  • 大学側の戦略: 国家試験に落ちそうな学生を卒業させずに「留年」させることで、受験者数を絞り込みます。その結果、分母が小さくなり、見かけ上の合格率を高く維持できるのです。

これを見破るための唯一の指標が、入学した全員を分母とする「ストレート合格率」です。

2. 【徹底比較】A大学とB大学、本当に「安全」なのはどっち?

以下の表は、どちらも「国家試験合格率90%」を掲げる2つの大学の、入学から6年後の実態を比較したものです。

比較項目A大学(教育優良校)B大学(合格率操作校)
① 入学者数100名100名
② 6年後の卒業者数90名40名(60名が留年・退学等)
③ 国家試験合格者数81名36名
パンフレット上の合格率 (③÷②)90%90%
真のストレート合格率 (③÷①)81%36%

【結論】

B大学の場合、入学者の3人に1人しか6年で薬剤師になれていません。こうした大学では、一度のつまずきが「数年のロス」と「数百万円の追加学費」に直結するハイリスクな環境と言えます。

3. 失敗しないための「ストレート合格率」確認・計算手順

文部科学省の公開データを使って、以下の3つのステップで志望校や在籍校の実力をチェックしましょう。

STEP
公式サイトへアクセス

文部科学省の「薬学部における修学状況等に関する調査」ページを開きます。

STEP
該当大学のデータを探す

表の中から「標準修業年限内(6年間)での卒業者数」と「国家試験合格者数」を確認します。

STEP
計算を行う:

計算式:ストレート合格率(%) = 6年間一度も留年せずに国試合格した人数 ÷ 6年前の入学者数

4. なぜ「ストレート合格」がこれほどまでに難しいのか

薬学部で留年せずに勝ち残るには、以下の3つの壁を突破する必要があります。

  • 【第1の壁】低学年の基礎科目: 「有機化学」「物理薬剤学」など、1〜3年次の基礎でつまずくと、その後の専門科目が一切理解不能になります。
  • 【第2の壁】共用試験(CBT/OSCE): 4年次の試験が公的化され、基準に達しない学生は病院実習に進めず、強制的に留年となります。
  • 【第3の壁】卒業試験: 国家試験の合格率を下げる要因となる学生を排除するため、本番より難しい卒業試験を課す大学が増えています。

5. ウェルズ家庭教師センターが提供する「最短ルート」の支援

私たちは、大学ごとの「進級のクセ」と「数字の裏側」を熟知しています。

  • 「隠れ留年」の芽を摘む指導: 苦手科目が「手遅れ」になる前に、プロの視点で根本から理解を深めます。
  • 大学別・試験対策の最適化: ストレート合格率が低い大学特有の「落とすための試験」を攻略するノウハウを提供します。
  • 6年間の戦略的マネジメント: 目先の試験だけでなく、最終的な国家試験までを見据えた学習計画で、最短距離の卒業を支えます。

参考文献・エビデンス(公式リンク)


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